色変わり粉引化粧「花器」
素材:陶器
前沢 幸恵 Maezawa Yukie
Contents
粉引[陶器]技法について
粉引は古くからある技法の一つです。白化粧と呼ばれる白い細かな土を泥漿にして、赤土の上にかけ焼成すると、生地の赤土の鉄分が上にかけた白い泥漿を通して浮かび上がり、ただの白ではなく、生地と混ざり合った複雑な色味へと変化します。
生地の赤土と掛け合わせる白化粧土の配合、焼成の仕方で一口に粉引と言ってもその色味や表情は無限となります。
私はこの白化粧土を単一で一つの作品にかけるのではなく、様々な化粧土を一つの作品に掛け分けて、同じ白色と分類される白化粧でも複雑な色味や表情の幅を持たせた粉引の作品を制作しています。